Empower for Growthの取組みとして認定NPO法人ホームスタート・ジャパンと協働することになった背景をご紹介します。
今般スタートした集合型エンダウメントは「ホームスタート『えん』基金」として、上述の認定NPO法人ホームスタート・ジャパン内に設置されます。
私が課題として捉えていることは2つあり、ひとつは「子どもの育ちには、養育者の育ちも合わせて支えること・またそのような支援活動が地域社会で継続できることが必要」、もう一つは「そのような地域活動の長期安定継続のためには資金調達のパイプを強化することが必要」です。
社会事業の様々な活動をけん引される方々ともお会いしていく中で、課題のひとつ目である「子どもと養育者、両方の家庭での育ちを支援」について、全国各地域で活動する団体に対して家庭訪問者への研修・品質維持、受援者とのマッチングを丁寧に行うコーディネーターの養成などを通じてHQ (ヘッドクォーター)的な役割を果たしているホームスタート・ジャパンに出会いました。ホームスタート・ジャパンは英国Home-Startにルーツをもち、支援の対象である子どもと養育者の家庭環境での育ちをインクルーシブに捉え、日本での活動も17年目になります。地域ごとに行政・保健師との連携などもカバーした活動から、孤立防止・虐待予防などにもつながります。
課題の二つ目「資金調達のパイプ強化」においてはエンダウメント基金の構築を目指す中で、当初はいわゆる公益財団のような形を想像していましたが、公益財団の場合は助成対象の特定プロセスに一定の制限があること、また日本全体として個人レベルでの資産運用の活性化も推進される中でNPO法人の活動資金調達において新たな取り組みが期待されている時宜もあることが分かってきました。
これらを踏まえ、既存の認定NPO法人にエンダウメント基金を設置し運営の体制を適切に整え資産運用していくことにより、寄付者の方への税制優遇を確保しつつ課題への認知向上と社会事業者側の体制強化にも繋げるような仕組みが(ほかの分野の)NPO法人でも活用できるよう、ノウハウを整えることに意義があるのではないかとの考えに至っています。またこのような新たな仕組みの構築が、私のこれまでの経験を活かし社会に還元できることではないかと思っています。
限られたリソースを有効に活用するということで、”新たに作られる大規模な財団”ではありませんが、サステナビリティの観点からも「小さくてもスタートしつつ実行・展開可能な形をつくる」ということで見守って頂けると大変ありがたいです。